最初は適当なコトして本を番号通り…戻さず…俺に注意されていたけど…


 今ではすっかりその作業に慣れて手際が良くなった。


 「…俺を最近避けているのは…その噂のせい?俺に気を遣ってる?」


 「……何?自惚れたコト言っているんだ?」


 「……そんな風に思われてもいい……俺…利遠がスキなんだ…」


 「……」


 利遠の本を掴む手が止まった。


 「……」