「...それ結構ヘコむ...」
「え.」
どうしよう、
今のはさすがに
無神経過ぎたかな?
「...聡?」
俯く聡の顔を
覗こうとしたら、
「...ひっかかった♪」
「え?」
ニヤリと笑った聡の顔が
迫ってきた。
がばっ。
「うっ?!」
「捕まえたっ」
「は...はなしてぇ〜!!」
「離さない。」
そう言った聡の声は
いつもより低かった。
「今日は、
改めて告りにきた!!」
「...え?」
「心の準備、いい?」
「まっ!!!待って!!!」
告りに来た?
なにそれ?
あたしは聡じゃなくて
恭夜を選んだのに...
それでもまだ、
あたしを想ってくれてるの?
「ん〜、もうダメ。
タイムアップ!」
「えっ」
「よく聞けよ?」
あたしを抱きしめる
聡の腕の力が強まった。
「英李、
俺は英李が好きです。
俺の彼女になって下さい。」
.

