「ここ、よく来るんですか?」
「あぁ、嫌な事があった日とか特に。」
「わ.わたしもです!
星見てると...
癒されますよねっ!!」
「...うん」
てことは、
この子も何かあったのか?
「あの、名前...
聞いてもいいですか?」
「俺?...青木、恭夜。」
「恭...。
あ、わたし佐々木凛です!」
凛。
綺麗な名前だな...。
「あの...」
「ん?」
「一目惚れしちゃいました!」
「は?!」
「わたしじゃだめですか??」
「え?!いや、だめとか...」
「わたし今日彼に振られたんです」
なんでこんなことになった?!
「わたしを...癒してください。
星だけじゃ足りないんです。」
「...あ..えっと.」
これはチャンスなのかもしれない
英李を忘れるためのチャンス。
「...んぅ!!?」
気付けば俺は
凛にキスしていた。
「...きょ...っん...!!」
「俺も好きだ」
英李の感触を消すために
俺は凛に嘘をついた。
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