「...っ、はぁ、はぁ」
キツ...。
「...ここ、だよね」
1年ぶりに来た恭夜の家。
もしかしたら
いないかもしれないけど
思い切って
チャイムを鳴らそうと...
ガチャ、
「あっ...!」
ちょうど中から
恭夜が出て来た。
「...え?何で...」
「恭夜!あたし...」
次の言葉が出る前に
あたしの心臓は
凍りついてしまった。
「あれ?お客さんっ??」
...
恭夜の後ろにいたのは
紛れも無く
あたしのしらない
女の子だった。
「あっはじめまして〜!
恭ちゃんの彼女ですっ♪」
「...あ、
そっか、そうなんだ...
やっぱり、もう...。」
やっぱり、
遅かったんだ。
「...英李、...」
「ねぇ恭ちゃん、この人誰?」
あたしは
邪魔だ。
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