「あ...」
着替えてる!!焦
「ん?何突っ立ってんの。」
「いや、あたし
制服のままだから...」
「ああ、気にすんな!
俺汗かいたから
着替えただけだし。」
汗をかいた??
恭夜が?
いつも
涼しい顔してる恭夜が??
「なに、その顔」
「えっ!!」
顔に出てた!?
「お前電話でねぇから
捜し回ってたんだよ...」
あ...そっか。
...え?
「えっ
さが...っ
捜し回っ...?!」
「...ったく、心配かけんなよ」
...どうしよう、
嬉しいんだけど...。
ポロッ...
「英李?」
どうしよう...っ
何で泣いてんだろ...。
「やっぱり
何かあった...?」
『でも 友達 なんだろ?』
友達に対して
こんな気持ちになったりするの?
恭夜が
必死であたしを
捜し回ってるのを
想像すると
たまらない気持ちになる
聡に
嘘ついちゃうことになるけど..
あたしは
恭夜のことを
友達だなんて
思っていないんだ。
あたしは...
.

