Secret*Luv...




具合悪いっていうのに

あたしの心臓は

うるさい。

だって

すぐ横には

聡の顔がある。

「聡...
大丈夫だよ。
自分で歩ける...」

「うそ。
今にも倒れそうだ」

そう言うと
あたしの肩を掴む手の力が
強くなった。


どうしよう、


心臓の音、
聞こえちゃう...


「着いたよ、保健室。」


よかった...


「あれ?
先生いねぇの??」


「本当だ...
じゃあ..あたし
勝手に寝とくから..
付き添いありがとね、聡」


「うん。」


さぁ寝よ...









...?



「聡?」


「んっ?なに?」


「いや、なに?じゃなくて...
教室戻らないの?」


「うん!
付き添いだし!
授業面倒臭いし!!」


...。


「そっか。
じゃあおやすみ...」


「おやすみ。」









...いやいや。


無理無理。


聡がいるのに


寝れるわけがない。


「さ...聡!!」


「ん?」


恥ずかしくて寝れない
なんて言えない。


「...あの...」


「なに?」









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