「校舎増築するらしいねー」
「え、うそ?」
「ほんとほんとー。うち学校の近くでしょ?工事うるさかったら嫌だなー」
電車で偶然出会ったのは万里ちゃん。
中学の時からメイク大好きで可愛かったけど、さらに可愛い…。
ショートだったのに髪伸びてるし!ふわふわ可愛い!
あたしなんていつまでたっても小学生に間違えられるのに…。
化粧っ気もないし…む、なんか悔しい。



「あ、さっちゃん!」
「え!?」
丁度駅に着いて降りた瞬間、あたしは誰もいない方向に人差し指を向けた。
あは、めっちゃ驚いてるきょっどってる万里ちゃん。
さっちゃんこと瀬戸 佐知くんは万里ちゃんが中学時代から好きな人なんだ。
髪の毛も性格もふわっふわで可愛らしいんだー。
でも俊ちゃんにはなんでか怖かったけど。
さっちゃんは私立の高校行ったから最近会ってないー…。
まぁ万里ちゃんも違う公立高だからこうやって会うの稀なんだけど。
俊ちゃんは今でも同じ高校だからまぁ…。
中学の頃はいつも4人だった。
また遊びたいなあ。