―――タイムカプセル、やってみたくねぇ?
―――うん?どうしたのいきなり?
―――いや、だからタイムカプセル。昨日テレビでみてさーやりたくなったんだよね!
―――で、私たちを巻き込んだ、と。
―――万里花、その言い草ひどくねぇ?なぁ佐知
―――僕に振るのそれ…。
―――あは、俊ちゃん見捨てられてるー。
―――うるっさい玲!とにかく明日!明日埋めようぜ!!
―――決定事項なのね…。
―――でも、楽しそうじゃない?ね?
―――う、うん…。
―――(万里ちゃん照れてる)
―――(万里花がデレてる…)
―――万里花ちゃん?
―――(佐知…気付いてやれよ…)




―――で、何を埋めるかというとだな、
―――あんたの恥ずかしい写真集でいいでしょ。
―――あはは、万里ちゃんナイスだよー!
―――ふざけんな。はい、そうじゃなくて
―――え、DVDのほうが良かった?
―――佐知まで便乗すんな!入れるのは、手紙と自分の今は言えない秘密だ!
―――あんたがアホの子だとか?
―――俊ちゃんがむっつりだとか?
―――俊がド変態だとか?
―――…てめぇら俺の認識ひどすぎるんだよ…。特に佐知
―――まぁ落ちこまないでよ。まぁ埋めるものはいいとして、どこに埋める予定?
―――どこがいいと思う?佐知。
―――見切り発車を笑顔で僕に押し付けないでくれる?
―――んん〜…校庭の真ん中とかは?
―――玲、それじゃアバウトすぎて見つけらんなくなるでしょ。
―――じゃあじゃあモニュメントの半径3メートル内!
―――…なんて微妙なチョイス…
―――というかあそこコンクリだし。
―――じゃあ、生徒棟の花壇は?
―――いいんじゃない?
―――じゃあ、明日!忘れんなよ!?
―――(あんたがね)
―――(俊ちゃんが心配…)
―――(俊がけろりと忘れてそうだなぁ)




―――あ?あ、家に置いてきた!
―――(((やっぱり…)))





なーんて、そんな会話ももう3年前。