その日、文香は理恵と二人で食堂にいた。


「今日、良太は??」


「風邪ひいちゃって、休んでる。昨日、メールで風邪って聞いて、すぐにお見舞い、行ってきたんだ。」


「そう。。。最近の理恵、幸せそうだね。」


「えへへへ」


「な~んか、うらやまし・・・」


「文香も早く中村先輩とくっつきなよ。」


「そう言われてもね~」


「そんな事、言ってても、始まらないよ。何か、二人が出会う、きっかけを作らないと、、、先輩卒業しちゃうよ!!  う~ん、そうだな。。。あの人の家、この近くなんでしょ?」



「そうだよ。中村先生、言ってたじゃん。」



「そっか・・・でも、まさか、あの数学の中村先生と、バスケの中村先輩が兄弟だったなんてね・・・一緒に住んでるんでしょ。」



「みたいだね。でも・・・似てないよね。」



「ほんと、全然似てない。」



丸い太った顔の中村先生を思い出してお互い笑いあった。



「そうだ。文香、先輩の家、行ってみない???」


「え~でも先生に見つかったらどうするの?」


「大丈夫だよ。私も一緒にいってあげるから。」


「じゃあ、行ってみようかな・・・」


「行こう!行こう!」