「おい。そこで何してるんだ?」 俺はジョウロを水汲み場に置くと隠れている人物に声をかける。 「・・・・高口。」 ニヤッと笑いかける。 したら高口はバツの悪そうな顔をして 「何でわかった?」 おいおい・・・わかってないと思ってたのか? 確かに、片瀬は思いっきりわかってなかったけど、あれは誰でもわかるだろ。 「誰でもわかるわ。 しっかしなぁ・・・・お前が片瀬になぁ・・・」 しみじみと高口を見ながら呟く。 「なんだよ。」 ムスッとした高口。 短気にもほどがあるだろう。