「留守なら、仕方ないね。って! ちょっとやめなよ、絢!」 絢は背伸びをして塀の向こうを覗き込んでいた。 端から見れば、完璧に不審者だ。 「わざわざ来たんだから、ちゃんと確認しないと。 っていっても、まあ、人がいる気配はないね。」 「もう帰ろう絢。 また明日来ればいいし。」 奈緒は留守だった時のために用意していた手紙をお土産の袋に入れて、門に提げておいた。 隆司、 また、来るからね。