「ねぇ、お父さん!美帆ちゃんと遊んで来ちゃだめ?」 「うーん。いいですかね?上澤さん」 「えぇ。全然構いませんよ!な、美帆」 「うん!」 パパに笑顔で答えると、舜くんはまたニヤッと笑って、あたしの手を掴み走りだした。 「振り回すなよ」 「お父さん、あとでね」 舜くんはそう言うと、さっきよりスピードをあげて走りだした。