秘密の美男女




もう、疲れるよね。

だってさっき、舜に向かって、と言うかあたしに向かって?



「あらぁ、地味子にお似合いの地味男が迎えにたわ」


なーんて。
舜の身分を知ったらどーなることか。




「あー!ねみぃ。膝枕して。つーかしろ」


舜はいつも強制的なんだから…。


やだって言っても聞かないし…?


「早く」

「はいはい」


制服をクッと引っ張られ、舜の隣に行くと、舜は満足げにあたしの膝に頭を置いてきた。