秘密の美男女




「ありがとう。じ・み・こ」

「…いえ」



あたしは言われた通りにぺんをとり、梅様に渡す。


地味子を強調しすぎだ、こんやろ。


鈴香のところに戻ると、睨みつけて梅様を見ていた。


「やることがうざいのよ。美帆の正体を知ったら、きっと土下座でもなんでもするわよ」

ふんっと笑う鈴香。


まぁ、梅様の親より偉い奴はいる。

まぁ、あたしと鈴香もそう。


梅様は鈴香には何も言わない。

だって、自分の家より偉い人だからね。