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「あぁ、とうとう明日がバレンタインかぁ」

決戦の日は月曜日!みたいに、女子達がひっきりなしにチョコを買いに来る

「すずちゃん、お昼食べに行くよ!」

「はい!チーフ!お先に休憩入ります」

凉花は元気良く他の先輩に言い、永井チーフと食事に出かけた



「すずちゃん、心配事があるんちゃう?ずっと働き詰めやったんやから明日の休みにしっかり休みぃ」

「でも、頑張り時だし、朋子先輩こそ…」

「私には旦那がおるし、バレンタインってイベントはゆっくりできるしね。すずちゃん、代休は休まんと」

「でも…」

「20代の内に出来ることはしときぃ。今しかないんやから…。後悔だけはしたらあかん。すずちゃんの頑張りは今月の売上や!」

「朋子先輩、ありがとうございます。私、バレンタインって嫌いだったんです。でも…」

「頑張る女の子見てたら、自分も頑張らなっておもったんやろ?そう思ってくれたら、このデモスト成功!」

チーフはそう言って、ガッツポーズを決めた