「お前は1組の伊崎愛だろ?」
ニカッと幼い笑顔で
アタシに笑いかける
「正解」
アタシはその笑顔に答えず
棒読みで答えた
それから、美樹は先生と
少しだけ喋って
先生は職員会議があるらしく
先に教室を出ていった
「あぁ~
先生超かっこよかった!」
先生と話せてご満悦の美樹
「さ、買い物行こっか」
「え~
先生についての感想無し?」
「アタシが男見て
かっこいいとか言ったことある?」
「無い…」
「アタシが惚れる男なんて
この世にいないよ」
「愛、美人なんだから
男なら腐るほどいるのに
本当もったいないよね」
恋愛感情は無いものの
見つけてしまった
最高のターゲット──…
恋愛ゲーム
スタート──…!

