月日は流れて、終業式──…
「伊崎~」
今は、通知表を配られている
「伊崎どうしたんだ?
あんだけ得意だった数学が
欠点なんて珍しいじゃないか」
「まあいろいろあって」
担任からの、うざい一言を
軽く受け流し席に戻る
そう、あたしは望み通り
数学欠点を取ることができた
これで補習に参加できる
「伊崎~」
学校も終わり、帰ろうとしていたら
後ろから高野先生の声が聞こえた
「先生」
「伊崎、数学どうしたんだ?
俺の担当してるクラスで
数学欠点はお前だけだぞ?」
「まじで?
馬鹿共いっぱいいるじゃん」
「みんな補習が嫌だから
頑張ったんだろう」
「そっか、じゃあね先生」
「お前、明日から補習だから
ちゃんと来いよ!
寝坊は減点だからな!」
先生がまだ喋り終わらないうちに
あたしはスタスタと歩いていった

