‐瞬side‐
「届かない~」
戸締りをしていると
伊崎が頑張って
窓を閉めようとしていたから
助けようとそちらに向かった
「先生…」
伊崎がこっちを向いて
立っていると
俺が伊崎に覆い被さっている
ような状態になっていて
それだけでも焦っていたのに
伊崎が俺のカッターシャツの裾
を掴んで、自覚は無いのだろうが
身長的に、自然と
上目使いになっている伊崎に
なんだかドキドキしてしまった
気がついたら
俺は伊崎に顔を近づけ
キスをしようとしていた
「ダメだ…!」
直前で我に帰って
咄嗟に伊崎から離れた
「せんせ…?」
伊崎はきょとんとした
顔をしていた
あぶねー
俺はもう少しで
教師失格になるとこだった

