体を重ねたら、 愛されたら、 寂しくなくなると思った。 なのに余計に寂しくて 泥まみれになっていく気がした そんな自分が 惨めでたまらなかった。 そんなことをいつも考えては 一人、学校の近くの公園で 煙草を吸っている 肺の奥底まで染みる煙に 全身が脱力する。 「....おい」 ほら、頭に響くのは 彼の低くて綺麗な声。 「トク。」 「え」 頭じゃなくて、 本当の彼の声だった..