いつか、私と梅沢先輩も..
なんて考える自分に呆れる。
帰り道の途中
梅沢先輩が思い出したように
私に歩み寄って来た。
「ちょっと用事があるから来い」
「え、何の用ですか?」
「いいから黙ってついて来い
バイクで行くから。メットかぶれ」
「二人共行ってらっしゃーい♪」
アマさんがパタパタ手を振る
バイクのエンジン音が響く
私の鼓動も同じくらいうるさい。
「先輩、バイク乗るんですね」
「こんなの自転車じゃん。
はやく16なって、免許欲しい」
「んー..」
「乗れ。行くぞ」
私のヘルメットをポンポンと
叩いて、乗るように促した。
先輩の後ろ...!
急に恥ずかしくなってきた
「あ、俺のダウン着ろ。」
「え!?私なら大丈夫です」
「違う...制服を隠す為に
着ろって言ってんの。」
うわ
また、勘違いでやらかした
最初に話した時から
ずっと私は勘違いで
舞い上がってばっかり。