《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

あたしは気まずさを
まぎらわすために、適当に
思いついたままをペラペラ
口にした。



「でも、お互い性格が
違いますから食い違う
ことも多いですよ。

副社長からすれば、
あたしはちょっと口うるさ
過ぎるみたいです」



「口うるさい? 
そうなんですか?」



「えぇ、まぁ。

時間厳守とか整理整頓しろ
とか、色々言っちゃって
ますから」



「あぁ、なるほどね。

確かにそういうところは、
柊弥クンだいぶマイペース
だからなぁ」



言いながら三浦さんは、
その整理整頓の成果でも
見ようと思ったのか柊弥の
デスクに近づいた。



机周りをザッと眺めて、
次にサイドボードに視線を
移して――…。