《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

(今日のことなんて知る
わけないのに、狙った
ような質問だな)



内心軽く動揺しながら
あたしは曖昧にほほ笑んで、



「ええ、たぶん」



「たぶん、ですか?」



「アハハ……。

副社長には、直接そんな
こと聞いたりもしませんから」



そう言ってごまかそうと
すると三浦さんは目を丸くして、



「柊弥クンの方なんて
聞かなくても明らかですよ!

彼は相当あなたを買ってる。

そうでなきゃ、あなたが
辞表を出していなくなった
時にわざわざ探したり
なんかしないでしょう」



「そ、そうですか……」



その話を出されると
ますます居心地悪い。