《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

あたしと同じく三浦さんの
上司――つまり社長も今は
会議中のはずだ。



ひょっとして待ってる間、
いる場所なかったのかな。



予想通り三浦さんが仕事の
話を切り出す気配も
なかったんで、あたしは
彼にソファをすすめて、



「コーヒーでも飲みます?」



そう聞いてみたけど、
三浦さんはプルプルと首を
横に振った。



「お気遣いなく。

秘書同士、少し気晴らしの
話でもできればと思った
だけですから」



「気晴らし、ですか?」



それは三浦さんのかあたし
のか、どっちなんだろ。



あたしの、でもあると
したら……要するに
あたしの様子見って
ことなのかな。