《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

突如トントンと軽い
ノックの音が響いて、
あたしは慌ててその場を離れた。



「………はい?」



入口の方に歩み寄りながら
答えると、ドアの向こう
から聞こえて来たのは――。



「お疲れ様です。三浦です」



「三浦さん? どうぞ」



社長秘書がなんの用だろ?
と思いつつもドアを開けて
迎え入れると、三浦さんは
にこやかな笑みを浮かべて
中に入ってくる。



「こんにちわ。

お忙しかったですか?」



「いえ、それほどでも」



「そうですか、よかった。

ちょっと時間があったので
来てみたんです」



「あ、そうなんですか……」