「あ?
掃除って……んなもん
このビルの業者がやるだろ」
「そうですけど、もっと
丁寧にデスクとか花瓶を
磨いたりとか――」
「あー、んなのはいい、いい
それほど汚れてもないだろーが」
ったく、どんだけキレイ
好きか仕事好きなんだよ。
せっかく人一倍の過密
スケジュールに疲れてん
じゃないかって心配して
やってんのに、まだ
働こうってのか。
(こりゃー、多少強引に
でも休ませないとダメだな)
オレはソッコー決心して、
内ポケットからサイフを
出すとそれを梓に投げて渡した。
突然のことにギョッと
しながらも腰を浮かせて
それをキャッチした梓に、
「なんか急に甘いものが
食べたくなった。
買ってこい」
掃除って……んなもん
このビルの業者がやるだろ」
「そうですけど、もっと
丁寧にデスクとか花瓶を
磨いたりとか――」
「あー、んなのはいい、いい
それほど汚れてもないだろーが」
ったく、どんだけキレイ
好きか仕事好きなんだよ。
せっかく人一倍の過密
スケジュールに疲れてん
じゃないかって心配して
やってんのに、まだ
働こうってのか。
(こりゃー、多少強引に
でも休ませないとダメだな)
オレはソッコー決心して、
内ポケットからサイフを
出すとそれを梓に投げて渡した。
突然のことにギョッと
しながらも腰を浮かせて
それをキャッチした梓に、
「なんか急に甘いものが
食べたくなった。
買ってこい」

