《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

今ではこっちが言う前に
要望に気づいて、手際よく
スケジュールを組んだり、
資料をまとめてくれたり……。



ホントに、オレには公私
ともになくてはならない
存在ってやつだ。




「オイ梓、ちょっとは
休憩はさんでもいいぜ」



電話を終えて予定をスケ
ジュール帳に書き込んでる
梓に、オレは声をかけた。



会議や商談が立て込むと、
オレも梓もぶっちゃけ
相当忙しい。



今日は比較的ゆったりした
スケジュールだから、こう
いう日くらいは梓も少し
のんびりしたっていいだろう。



パタリと手帳を閉じると
梓は顔をあげて、



「休憩、ですか?

でも、今日はせっかく
時間に余裕があるので
部屋の掃除でもしようかと……」