普段通りの上から目線の
言い方だけど、その奥に
ある優しい響きをあたしは
敏感に察した。
そしてそれで確信を持つ。
――やっぱり、そうだ。
「ねぇ、柊弥――…」
肘をついて少し体を
起こして、あたしは
思い切って呼びかけた。
目だけで先を促す柊弥に
スッと小さく息を吸ってから、
「あたしをあそこに呼んで
くれたのって……。
柊弥の家族に、あたしを
会わせたかったからじゃない?」
社長があたしも誘えって
言ったのも嘘じゃないんだ
ろうけど――でも、柊弥の
本当の目的はそれだったん
じゃないかって気がする。
言い方だけど、その奥に
ある優しい響きをあたしは
敏感に察した。
そしてそれで確信を持つ。
――やっぱり、そうだ。
「ねぇ、柊弥――…」
肘をついて少し体を
起こして、あたしは
思い切って呼びかけた。
目だけで先を促す柊弥に
スッと小さく息を吸ってから、
「あたしをあそこに呼んで
くれたのって……。
柊弥の家族に、あたしを
会わせたかったからじゃない?」
社長があたしも誘えって
言ったのも嘘じゃないんだ
ろうけど――でも、柊弥の
本当の目的はそれだったん
じゃないかって気がする。

