《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

ハンドルを操りながら
クスクス笑う柊弥に、
あたしは頬が少し熱く
なるのを感じながら、



「悪かったわね。

ホームパーティーなんて
縁がないんだから仕方ない
でしょっ」



ふてくされた声で言うと、
柊弥は今度はフワリと
柔らかくほほ笑んだ。



「んなかしこまらなくて
いいって。

まぁ、お前の立場はオレの
秘書だけどさ。

今日は本当にお前個人と
して、仕事上の立場なんて
気にせずに過ごせばいい。

三浦さんも、プライベート
じゃざっくばらんとしてるから」



『ホームパーティー
なんだからな』



そうつけ足して、柊弥は
軽く片目をつむる。



いつにない優しい声に、
あたしは緊張が収まってく
のを感じてた。