《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

すべてをさらけ出して
相手を求めてるのは
あたしだけで――

柊弥は逆に、まだベールで
おおってる部分がある。




――柊弥はあたしが求める
のと同じくらい、あたしを
必要としてくれてるん
だろうか――…?





涙が出そうになってきた。



柊弥と出会ってから、
あたしは涙腺までゆるく
なっちゃったみたいだ。



「オイ――、どうしたん
だよ、マジで……??」



あたしに覆いかぶさる
ようにして、柊弥が顔を
覗き込んでくる。


でもあたしはぎこちない
表情を見られたくなくて
顔をそむけた。



「ゴメン……
なんかちょっと感傷に
ひたっちゃっただけ。

ホントに何でもないから」