子供みたいな手法だと
内心自嘲しながら、
あたしはダメもとで柊弥に
言ってみた。
すると柊弥は曖昧に笑って、
「金のことなんかお前が
気にしなくていいんだよ。
オレが来たいから来てるんだ。
それでいいだろ」
―――ホラ、やっぱり。
きっと柊弥もあたしの
本心には気づいてる。
だけどそれでも……
やっぱり柊弥は何も話して
くれない。教えてくれない。
――柊弥はあたしに、
自分のことを隠そうとしてる。
そのことに、もうあたしは
とっくに気づいてた。
柊弥が隠そうとしてる
のは、きっとあたしに
出会う直前にあったことだ。
内心自嘲しながら、
あたしはダメもとで柊弥に
言ってみた。
すると柊弥は曖昧に笑って、
「金のことなんかお前が
気にしなくていいんだよ。
オレが来たいから来てるんだ。
それでいいだろ」
―――ホラ、やっぱり。
きっと柊弥もあたしの
本心には気づいてる。
だけどそれでも……
やっぱり柊弥は何も話して
くれない。教えてくれない。
――柊弥はあたしに、
自分のことを隠そうとしてる。
そのことに、もうあたしは
とっくに気づいてた。
柊弥が隠そうとしてる
のは、きっとあたしに
出会う直前にあったことだ。

