《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

だけど柊弥は鋭い。



それがただのごまかしだ
なんてことは、簡単に
見抜いてしまう。



「ウソつけ。

マジでオレの言った意味
勘違いしてんじゃ
ねーだろうな?」



「してないよ」



柊弥がそう言うなら
そうなんだろうって、
信じたいと思うから。



疑ったりなんてしてない。



だけどどうしても、
気になってしまう。



あたしと出会う前の……
あたしの知らない柊弥のことが。



だって柊弥は、何も話して
くれないから――…。



「ねぇ。

この部屋もすごくキレイ
だけど、やっぱ高いんじゃ
ないの?

いつもいつもこんないい
部屋とってくれなくてもいいよ」