「パーティーの始まりですね!」
シェフのおじさん(もう
シェフでいいや)が
高らかに声をあげて。
――そうして、
パーティーが始まった。
すぐに運ばれてくる
お料理とワイン。
郁実クンはオレンジ
ジュースで、全員で乾杯して。
おいしいお料理を食べ
ながら、みんなこぼれん
ばかりの笑顔で楽しそうに
笑ってる――…。
「……って、ねぇ。
ホントに何のお祝いなのよ?
あたし一人、サッパリ
意味がわかってないんだけど」
和やかな空気に毒気を
抜かれだいぶトーンダウン
しつつも、あたしは改めて
隣の柊弥に尋ねた。
だけど柊弥が答えるよりも
先に、近くでそれを
聞きつけた社長が、
「なぁに柊弥?
あなたまさか、当の香川
さんにちゃんと説明して
ないの?」
シェフのおじさん(もう
シェフでいいや)が
高らかに声をあげて。
――そうして、
パーティーが始まった。
すぐに運ばれてくる
お料理とワイン。
郁実クンはオレンジ
ジュースで、全員で乾杯して。
おいしいお料理を食べ
ながら、みんなこぼれん
ばかりの笑顔で楽しそうに
笑ってる――…。
「……って、ねぇ。
ホントに何のお祝いなのよ?
あたし一人、サッパリ
意味がわかってないんだけど」
和やかな空気に毒気を
抜かれだいぶトーンダウン
しつつも、あたしは改めて
隣の柊弥に尋ねた。
だけど柊弥が答えるよりも
先に、近くでそれを
聞きつけた社長が、
「なぁに柊弥?
あなたまさか、当の香川
さんにちゃんと説明して
ないの?」

