《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

とうとう敬語も忘れて、
あたしは柊弥にくってかかった。



だけど荷物があまりに
多かったせいで体は
バランスをくずし――
数歩よろめいて、そのまま
倒れ込みそうになる。



「きゃっ―――!」



「―――っと! 
危なっかしいヤツだなホントに」



素早く動いて支えてくれた
おかげで、何とか倒れ
ないですんだけど……。



「危なっかしいってね!

アンタがこんな大量の荷物
受け取らせたからでしょっ!?

何なのよこれっ。
何かの罰ゲーム!?」



あたしは両手一杯の荷物を
突き出して、今度こそ
噛みつきそうな勢いで
柊弥にくってかかった。



柊弥は大ゲサに背中を
のけぞらせて、



「オイオイ、声がでかいぜ。

ちょっとは落ち着け、梓」