《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

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二人だけの空間で、
あたし達は言葉も忘れた
ように何度もお互いを求め
合った。



どれだけ求めても足りない。



体の奥から溢れる愛しさは
途絶えることのない泉の
ように、いつまでも静かに
あたしの体を満たしてる。



この体は、柊弥への愛で
できてる。

そう言ってもいいほどだと
思った。



「――愛してる。柊弥」



もう何度目になるかも
わからないそのフレーズ。



今までにも何回も口に
してきた言葉だけど――

今、あたしはようやく
その言葉の本当の意味を
理解し、囁いてる。



恋も愛も知らないあたしは
未熟で愚かだった。



だけどあたしの周りの
色んな優しさが、あたしに
それを気づかせてくれたから。