《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

その笑顔は、あたしが
今まで見た中で最高に
まぶしい笑顔だと――


あたしは、思った。



「柊弥――…!!」




―――そうだね。



あたしもそう思うよ。



「ホラ、さっさと来い」



クイッと引かれた手に
導かれるまま、あたしも
走り出す。



「あっ、柊弥!
香川さん――…!?」



社長の声が背後から
聞こえてきてたけど、
あたしも柊弥も振り返る
ことなく走った。



繋いだ手から伝わる温もり。



人の温かさがこんなにも
嬉しくて心強いものだと
教えてくれたのは、
やっぱり柊弥だったね。




――行こう、どこまでも。


ずっとずっと二人で。



力強く握ってくれる手を
しっかりと握り返して、
あたしは柊弥と二人、
まぶしい世界に飛び出した――。





     ☆☆☆☆☆



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