《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

「えっ!?」



しっかりと手を繋ぎ合った
状態で、あたしはビックリ
して柊弥を見上げた。



柊弥はそんなあたしに唇の
端だけをあげて軽く笑い、



「―――行くぞ」



「―――――!」



その声と大好きなあの
笑顔に、あたしの胸は高鳴った。



自信に満ちた強気な笑顔。



あぁ、あたしはやっぱり
こんな柊弥が大好きだ。



最初に出会った夜から
あたしを引きつけて
やまない笑顔が、それを
痛感させる。



「行くって、どこへ……!?」



ドキドキ鳴る胸を押さえて
尋ねるあたしに、柊弥は
もう一度笑って、



「どこでもいい。

お前と二人になってお前を
抱けるなら、オレには
どこでも最高の世界だよ」