《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

最後の言葉の意味は
ちゃんとわからなかった
けど……とにかく社長に
バレたことを言ってるんだ
ろうとは感じた。



「ゴ、ゴメン……」



バレてもいいとは思ってた
けど、ずっと見られてたと
わかると今さらながら
恥ずかしい。



社長達のいる方がとても
正視できなくて、あたしは
再び柊弥の胸に隠れる
ように顔をうずめた。



柊弥はそんなあたしの髪を
クシャッと大きな手で
撫でて、首だけで後ろを
振り返り、



「驚かせて悪かったな。

まぁとにかく……なんだ。

後で絶対ちゃんと説明する
から、今は何も聞かないでくれ」



そう言うと突然あたしの
体を強引に離し、代わりに
グイッとあたしの右手をとる。