言って柊弥は左の親指で
クイッと後ろを示す。
促されるままチラッと
そちらに視線をやると――
玄関から続く廊下の奥、
リビングへの入口部分。
そこに社長と郁実クンが
立ってて――
社長は驚きで目を真ん丸に
しながら両手で郁実クンの
目をふさぎ、郁実クンは
視界を奪われてジタバタしてた。
「あ…………!」
「――中学生に見せるには
濃厚すぎだっての、バカ」
呆れたような柊弥の声に、
あたしは一気に顔が熱く
なるのを感じる。
「……ったく。
人がずっと時期見計らって
ちゃんと説明しようと
してたのに、一瞬でパー
じゃねーか」
「え?」
クイッと後ろを示す。
促されるままチラッと
そちらに視線をやると――
玄関から続く廊下の奥、
リビングへの入口部分。
そこに社長と郁実クンが
立ってて――
社長は驚きで目を真ん丸に
しながら両手で郁実クンの
目をふさぎ、郁実クンは
視界を奪われてジタバタしてた。
「あ…………!」
「――中学生に見せるには
濃厚すぎだっての、バカ」
呆れたような柊弥の声に、
あたしは一気に顔が熱く
なるのを感じる。
「……ったく。
人がずっと時期見計らって
ちゃんと説明しようと
してたのに、一瞬でパー
じゃねーか」
「え?」

