《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

「愛してる、柊弥」



あたしは間近で柊弥の瞳を
見つめた。



そして――驚きをあらわに
するその唇に、深く、
自分の唇を重ねた。



唇から伝わる柊弥の
鼓動が、あたしのそれと
重なって溶け合う。



トクン、トクン。



少しだけ速いあたたかな
音が、あたしの体に
安らぎを満たしていく。




「信じられなくてゴメン。

独りよがりだったあたしを
許して」



キスの合間に、心からの
謝罪を込めて囁いた。



……降りてくる沈黙。



柊弥はもう、キスも抱擁も
拒もうとはしてない。



あたし達はいつものように
――ううん、いつも以上に
熱く、お互いを求め続けた。