「あれ? お客さん?」
TVからチラリと目線を
外して、郁実がキョトンと
した顔をする。
心当たりがないのか、
オフクロも意外そうな
顔をしながら席を立った。
そしてモニターに映る
映像を把握して、驚きの
声をあげる。
「まぁ、香川さん!?」
「えっ!?」
さらに大声をあげたのは
こっちだった。
(梓!?
って、なんでここに――!?)
オレもガタッと立ち上がり
インターホンを覗き込んだ。
モニターに映るのは、
たしかに梓だ。
誰かと一緒でもなく、
一人でそこに立っている。
(オレの家ならともかく、
なんで“社長宅”に来んだ?)
TVからチラリと目線を
外して、郁実がキョトンと
した顔をする。
心当たりがないのか、
オフクロも意外そうな
顔をしながら席を立った。
そしてモニターに映る
映像を把握して、驚きの
声をあげる。
「まぁ、香川さん!?」
「えっ!?」
さらに大声をあげたのは
こっちだった。
(梓!?
って、なんでここに――!?)
オレもガタッと立ち上がり
インターホンを覗き込んだ。
モニターに映るのは、
たしかに梓だ。
誰かと一緒でもなく、
一人でそこに立っている。
(オレの家ならともかく、
なんで“社長宅”に来んだ?)

