三浦さんの食えない笑顔が
頭をチラついた。
あの人は昔から頼れる兄貴
分だけど――本当にマジで
兄貴気取りのお節介を、
時々やいてくれる。
(ったく――もうガキじゃ
ねーんだから、自分のこと
くらい自分でケリつけ
られるってのに……)
気をきかせてオフクロに
アピールしたつもりなのか。
てゆーかそもそも、
ホントに梓とどんな話したんだ??
そこはかとなく不安を
感じているオレの目を
覗き込むようにして、
オフクロが聞いてきた。
「ねぇ柊弥。
前にも聞いたけど、本当に
あなたと香川さんって――…」
「――わかってるって」
今日何度目かになるその
言葉で、オレはオフクロを制す。
頭をチラついた。
あの人は昔から頼れる兄貴
分だけど――本当にマジで
兄貴気取りのお節介を、
時々やいてくれる。
(ったく――もうガキじゃ
ねーんだから、自分のこと
くらい自分でケリつけ
られるってのに……)
気をきかせてオフクロに
アピールしたつもりなのか。
てゆーかそもそも、
ホントに梓とどんな話したんだ??
そこはかとなく不安を
感じているオレの目を
覗き込むようにして、
オフクロが聞いてきた。
「ねぇ柊弥。
前にも聞いたけど、本当に
あなたと香川さんって――…」
「――わかってるって」
今日何度目かになるその
言葉で、オレはオフクロを制す。

