《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

食い入るように美香子
さんを見つめて言うと、
彼女の表情が少しだけ
厳しくなった。



そして美香子さんは強い
光をたたえた瞳であたしを見て、



「だけど、ひとつだけ約束して。

あたしから真実を聞いたと
しても――最後は必ず、
柊弥自身と向き合うって。

柊弥が話さなかった……
話せなかったのは、きっと
あなたを大切に思ってない
からじゃない。

大切に思うからこそ、だと
思うのよ」



「大切に――思うから
こそ――…?」



美香子さんの言葉をその
まま繰り返してみるけれど――
正直なところその意味は、
あんまりピンとこなかった。



美香子さんはあたしの
そんな心情もお見通しって
顔でクスッと笑って、