《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

それを聞いた美香子さんは
哀れむようにため息をついて、



「――そう。

きっとあなたに心配を
かけたくなかったからかも
しれないわね」



「心配??

あたしは――話してくれ
ないことの方が不安です。

知りたいのに。
昔のことも、今の本心も。

全部知りたいのに、
なんにもわかんなくて――…!」



思わず感情があふれそうに
なって震えた声を、
あたしは必死で押さえた。



美香子さんはあたしを
なだめるような声で、



「そうね。同じ女として、
その気持ちはわかるわ。

あなたが本当に知りたいと
いうなら、別にあたしは
話してもかまわない」



「…………!

教えて下さいっ。
お願いします!」