単刀直入に、あたしは
本題を切り出す。
「この間――△×ホテルの
ロビーで柊弥と会って
ましたよね?
セレモニーホールで
イベントがあった時。
――あなたと柊弥は、
どんな関係なんですか?」
美香子さんはどんな反応を
するんだろう。
秘書だからあの場面を
目撃する可能性があるのは
おかしくないにしても、
なんでこんな聞き方される
のか――普通ならそう思うはず。
不快をあらわに何か
言われるだろうか。
……でも、それでもいい。
それでもあたしは、真実が
知りたいんだから。
――覚悟を決めてジッと
美香子さんを見つめるあたしに。
彼女が返してきたのは――
さっきよりも明らかで
優しい、ほほ笑みだった。
本題を切り出す。
「この間――△×ホテルの
ロビーで柊弥と会って
ましたよね?
セレモニーホールで
イベントがあった時。
――あなたと柊弥は、
どんな関係なんですか?」
美香子さんはどんな反応を
するんだろう。
秘書だからあの場面を
目撃する可能性があるのは
おかしくないにしても、
なんでこんな聞き方される
のか――普通ならそう思うはず。
不快をあらわに何か
言われるだろうか。
……でも、それでもいい。
それでもあたしは、真実が
知りたいんだから。
――覚悟を決めてジッと
美香子さんを見つめるあたしに。
彼女が返してきたのは――
さっきよりも明らかで
優しい、ほほ笑みだった。

