ここまで来たら、望んでた
とおりのことを聞くだけだ。
「あのあたし、高城柊弥の
秘書をしています、香川梓
っていいます」
とりあえずあたしは
自分の名前を名乗った。
すると美香子さんはほんの
少しだけほほ笑みを浮かべて、
「梓さん……とおっしゃるのね。
はじめまして。田山美香子です」
口調といい物腰といい、
何だかすごく上品で
おしとやかな人だ。
丁寧に挨拶されて逆に
たじろぎそうになる。
「突然お呼びたてして
すいません。
実は――その、柊弥と
あなたのことで、聞きたい
ことがあって」
回りくどい前置きをしてる
余裕なんて、あたしには
さらさらない。
とおりのことを聞くだけだ。
「あのあたし、高城柊弥の
秘書をしています、香川梓
っていいます」
とりあえずあたしは
自分の名前を名乗った。
すると美香子さんはほんの
少しだけほほ笑みを浮かべて、
「梓さん……とおっしゃるのね。
はじめまして。田山美香子です」
口調といい物腰といい、
何だかすごく上品で
おしとやかな人だ。
丁寧に挨拶されて逆に
たじろぎそうになる。
「突然お呼びたてして
すいません。
実は――その、柊弥と
あなたのことで、聞きたい
ことがあって」
回りくどい前置きをしてる
余裕なんて、あたしには
さらさらない。

