《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜

めちゃくちゃな要望だって
いうのは百も承知してる。



断られて当然。そう思い
ながら言った言葉だった
けど――。



「そう……。わかりました」



しばらくの黙考の後、
彼女は静かな声でそう答えた。



「え――――!?」



驚いてるのはあたしだけ
じゃなく、誠二さんもだ。



だけど美香子さんは隣で
目を丸くする誠二さんに
『大丈夫』というような
説明をすると、再び
あたしに向き直って、



「駅構内にハーバーって
いう喫茶店があるから、
そこで待っていて下さる?」



それだけを告げると、
戸惑う誠二さんを促して
通路の奥――ステージの
裏側に消えてしまった。



(ウソ……。
本当に、会ってくれるの――?)