はけていった田山誠二が
ステージ脇で美香子と合流
して、二人でステージを
降りる階段に向かおうとしてる。
階段の先はロープで
通路っぽく仕切られてて、
ステージの裏にまわる
みたいだった。
そこから関係者控室とかに
行くんだろう。
(今なら……声かけられる
かもしれない!)
通路部分の近くに寄って、
呼びかければ。
瞬時に決断して、あたしは
移動を始めた。
集まってた観衆も徐々に
ステージを離れてるから、
さっきほど動くのに苦労は
しない。
すでにステージを降りた
二人に、なんとか仕切りの
ロープの傍で追いついて――
「―――田山さんっ!」
人目もはばからず大声で
呼びかけると、二人が
同時に振り返った。
ステージ脇で美香子と合流
して、二人でステージを
降りる階段に向かおうとしてる。
階段の先はロープで
通路っぽく仕切られてて、
ステージの裏にまわる
みたいだった。
そこから関係者控室とかに
行くんだろう。
(今なら……声かけられる
かもしれない!)
通路部分の近くに寄って、
呼びかければ。
瞬時に決断して、あたしは
移動を始めた。
集まってた観衆も徐々に
ステージを離れてるから、
さっきほど動くのに苦労は
しない。
すでにステージを降りた
二人に、なんとか仕切りの
ロープの傍で追いついて――
「―――田山さんっ!」
人目もはばからず大声で
呼びかけると、二人が
同時に振り返った。

