☆☆☆☆☆



『好き』とか『愛してる』とか。



そんな言葉も感情も
忘れてたあたしに、あの日
あたたかな雪が降った。



シンシンとあたしの心に
積もるその雪は、優しさ
だったり、思いやりだったり……



そして、あたしが何よりも
求めてた『愛情』だったり。




……そんな柊弥の心が、
ゆっくりと、氷でできた
あたしの殻を壊して
くれたんだよ。



もうそんな寒い所に
いなくていいんだって。



寂しさを紛らわすために
強がったりなんか、
しなくていいんだって。