「いや、えっと… いつもココの窓から外見てるし。こっから見えるとしたら陸部のトラックくらいだし…。だから、陸部に好きな子がいるのかなって」 あ~ぁ、なんか私、自分で言ってて胸が痛いや。 広瀬君は下を向いて、頭をガシガシ掻いていた。 そして 腕の隙間から見えた── ほんのり赤く染まった頬が。