私の声にその人は反応して顔をこっちに向いた。 日光が眩しい。 目を細めて見ていると。 「睨まないでよ」 あ、やっぱり広瀬くんだ。 表情は、よく見えないけど多分笑ってる。 「来んの、早いのな」 「え、広瀬のほうが」 体が、きゅーって熱い。 気温のせいかな。 「いや俺はさ…、いいや座れよ」 「え、…うん」